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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
キール (Kir) とは、ショートドリンクに分類されるカクテルの1種で 〔 オキ・シロー 『カクテル・コレクション』 p.171 ナツメ社 1990年3月24日発行 ISBN 4-8163-0857-1 〕 、白ワインに少量の黒スグリ(カシス)のリキュールを加えたものを言う。「ヴァン・ブラン・カシス」(vin blanc cassis) とも呼ばれる。 フランスのブルゴーニュ地方にあるディジョン市の市長であったフェリックス・キール(Felix Kir) 〔 フェリックス・キール(Felix Kir)は、92歳で亡くなる直前まで20年以上に渡り、ディジョン市の市長を務めた。彼には数々の逸話があることで有名であり、カクテル関連書籍でもしばしば紹介されるが、カクテルと直接の関係が無い逸話については、「フェリックス・キール」の記事で述べることとし、本稿では、以降、カクテルのキールを中心に話を進めることとする。 〕 によって考案されたと伝えられ、このカクテルの名称は彼の姓に由来する。 なお、このカクテルには派生したカクテルが幾つか存在する。(詳しくは、「バリエーション」の節を参照。) == 歴史 == このカクテルを考案したのは、フェリックス・キール(キャノン・フェリックス・キール/Canon Felix Kir)である 〔 上田 和男 監修 『カクテル・ブック』 p.146 西東社 1988年12月30日発行 ISBN 4-7916-0926-3 〕 〔 上田 和男 『カクテル』 p.136 西東社 2001年3月15日発行 ISBN 4-7916-0994-8 〕 〔 久保村 方光 監修 『イラスト版 カクテル入門』 p.193 日東書院 1997年4月1日発行 ISBN 4-528-00681-2 〕 〔 岡 純一郎 監修 『カクテルベスト100』 p.182 西東社 1991年7月30日発行 ISBN 4-7916-0927-1 〕 〔 中村 健二 『カクテル』 p.149 主婦の友社 2005年7月20日発行 ISBN 4-07-247427-4 〕 〔 若松 誠志 監修 『ベストカクテル』 p.156 大泉書店 1997年9月5日発行 ISBN 4-278-03727-9 〕 〔 稲 保幸 『スタンダードカクテル』 p.158 新星出版 1993年2月25日発行 ISBN 4-405-09577-9 〕 〔 後藤 新一 監修 『カクテル・ベストセレクション100』 p.124 日本文芸社 1996年5月20日発行 ISBN 4-537-01747-3 〕 〔 後藤 新一 監修 『カクテル123』 p.144 日本文芸社 1998年12月15日発行 ISBN 4-537-07610-0 〕 〔 オキ・シロー 『カクテル・コレクション』 p.171 ナツメ社 1990年3月24日発行 ISBN 4-8163-0857-1 〕 〔 花崎 一夫 監修 『ザ・ベスト・カクテル』 p.152 永岡書店 1990年6月5日発行 ISBN 4-522-01092-3 〕 〔 福西 英三 『カラーブックス 887 カクテル教室』 p.9 保育社 1996年5月31日発行 ISBN 4-586-50887-6 〕 。 このカクテルが世に出たのは、第二次世界大戦後のこと 〔 久保村 方光 監修 『イラスト版 カクテル入門』 p.193 日東書院 1997年4月1日発行 ISBN 4-528-00681-2 〕 〔 福西 英三、花崎 一夫、山崎 正信 『新版 バーテンダーズマニュアル』 p.292 柴田書店 1995年10月31日発行 ISBN 4-388-05765-7 〕 〔 若松 誠志 監修 『ベストカクテル』 p.156 大泉書店 1997年9月5日発行 ISBN 4-278-03727-9 〕 〔 福西 英三 『カラーブックス 563 カクテル入門』 p.89 保育社 1982年3月5日発行 ISBN 4-586-50563-X 〕 〔 福西 英三 『カクテルズ』 p.170 ナツメ社 1996年9月1日発行 ISBN 4-8163-1744-9 〕 。 第二次世界大戦が終わったのは1945年であるが、すでにこの年には考案されていたとも言われる 〔 福西 英三、花崎 一夫、山崎 正信 『新版 バーテンダーズマニュアル』 p.292 柴田書店 1995年10月31日発行 ISBN 4-388-05765-7 〕 。 この第二次世界大戦後というのは、ブルゴーニュ産のワインの出荷が伸び悩む状態が続いていたのだが 〔 野村 正樹 『カクテルの飲り方(やりかた)』 p.133 PHP研究所 1997年7月31日発行 ISBN 4-569-55703-1 〕 、このことがこのカクテルの誕生に影響しているとされる。と言うのも、ディジョン市と言えば、ブルゴーニュ地方の中心的な都市として知られているが、ここはワインの生産が盛んな地域であり、ワインが売れないというのは地元経済にとって大きな打撃となるからだ。そんな時、ディジョン市の市長の座にあったフェリックス・キールが 、白ワインをベースとしたカクテルを創作して、それを普及させることで、地元のワインの販促を図ることにしたのである 〔 永田 奈奈恵 監修 『ポケットガイド カクテル』 p.36 成美堂出版 1998年1月20日 ISBN 4-415-08549-0 〕 〔 野村 正樹 『カクテルの飲り方(やりかた)』 p.133 PHP研究所 1997年7月31日発行 ISBN 4-569-55703-1 〕 。 ディジョン市周辺は、カシスやブドウの栽培が行われており、カシス・リキュール 〔 カシス・リキュールはフランスで大量に生産されているリキュールの1つ。なお、クレーム・ド・カシスが初めて商品化されたのは、1841年。この最初のクレーム・ド・カシスを生産したのは、ディジョン市にあったラグート社である。 〕 や白ワイン 〔 ディジョン市周辺では、辛口の白ワインが沢山生産されている。 〕 も生産されているわけだが、フェリックス・キールは、この両方の酒を使った、このカクテルを考案した。彼はブルゴーニュ地方特産のアリゴテと言う辛口の白ワインと、同じくブルゴーニュ地方特産のクレーム・ド・カシスと言うカシス・リキュールを用いて、このカクテルを作ったのである 〔 福西 英三 『カクテルズ』 p.31 ナツメ社 1996年9月1日発行 ISBN 4-8163-1744-9 〕 。 このカクテルで地元の産物を宣伝し 〔 稲 保幸 『カクテル・レシピ1000』 p.51 日東書院 2005年7月10日発行 ISBN 4-528-01412-2 〕 、それにより、両方の酒の販促を狙い 〔 永田 奈奈恵 監修 『ポケットガイド カクテル』 p.36 成美堂出版 1998年1月20日 ISBN 4-415-08549-0 〕 、また、ブルゴーニュ地方の農業振興にもつなげようとしたのである 〔 福西 英三 『カクテルズ』 p.31 ナツメ社 1996年9月1日発行 ISBN 4-8163-1744-9 〕 。 そして、このカクテルを普及させるために、ディジョン市の公式歓迎会(レセプション)では必ずこのカクテルを供するなどのPR活動を行った 〔 野村 正樹 『カクテルの飲り方(やりかた)』 p.133 PHP研究所 1997年7月31日発行 ISBN 4-569-55703-1 〕 〔 永瀬 正人 『カクテル ポケットブック』 p.96 旭屋出版 1999年2月10日発行 ISBN 4-7511-0155-2 〕 〔 稲 保幸 『カクテル こだわりの178種』 p.179 新星出版 1998年7月15日発行 ISBN 4-405-09640-6 〕 〔 稲 保幸 『スタンダードカクテル』 p.158 新星出版 1993年2月25日発行 ISBN 4-405-09577-9 〕 〔 稲 保幸 『カクテルガイド』 p.138 新星出版 1997年4月15日発行 ISBN 4-405-09629-5 〕 〔 上田 和男 監修 『カクテル・ブック』 p.146 西東社 1988年12月30日発行 ISBN 4-7916-0926-3 〕 〔 上田 和男 『カクテル』 p.136 西東社 2001年3月15日発行 ISBN 4-7916-0994-8 〕 〔 上田 和男 『カクテル Handy Book』 p.30 西東社 2001年3月15日発行 ISBN 4-7916-0977-8 〕 〔 久保村 方光 監修 『イラスト版 カクテル入門』 p.193 日東書院 1997年4月1日発行 ISBN 4-528-00681-2 〕 〔 永田 奈奈恵 監修 『ポケットガイド カクテル』 p.36 成美堂出版 1998年1月20日 ISBN 4-415-08549-0 〕 〔 若松 誠志 監修 『ベストカクテル』 p.156 大泉書店 1997年9月5日発行 ISBN 4-278-03727-9 〕 〔 後藤 新一 監修 『カクテル・ベストセレクション100』 p.124 日本文芸社 1996年5月20日発行 ISBN 4-537-01747-3 〕 〔 後藤 新一 監修 『カクテル123』 p.144 日本文芸社 1998年12月15日発行 ISBN 4-537-07610-0 〕 〔 堀井 浩一 『つくる・飲む・楽しむ カクテール』 p.205 文研出版 1986年4月5日発行 ISBN 4-580-90230-0 〕 〔 福西 英三 『カクテルズ』 p.31 ナツメ社 1996年9月1日発行 ISBN 4-8163-1744-9 〕 〔 福西 英三 『カラーブックス 887 カクテル教室』 p.9 保育社 1996年5月31日発行 ISBN 4-586-50887-6 〕 。 なお、この時、このカクテルを食前酒として薦めていた 〔 岡 純一郎 監修 『カクテルベスト100』 p.182 西東社 1991年7月30日発行 ISBN 4-7916-0927-1 〕 〔 上田 和男 監修 『カクテル・ブック』 p.146 西東社 1988年12月30日発行 ISBN 4-7916-0926-3 〕 〔 上田 和男 『カクテル』 p.136 西東社 2001年3月15日発行 ISBN 4-7916-0994-8 〕 〔 上田 和男 『カクテル Handy Book』 p.30 西東社 2001年3月15日発行 ISBN 4-7916-0977-8 〕 〔 久保村 方光 監修 『イラスト版 カクテル入門』 p.193 日東書院 1997年4月1日発行 ISBN 4-528-00681-2 〕 〔 永田 奈奈恵 監修 『ポケットガイド カクテル』 p.36 成美堂出版 1998年1月20日 ISBN 4-415-08549-0 〕 〔 山本 祥一朗 監修 『カラー図解 カクテル』 p.78 成美堂出版 1994年12月10日発行 ISBN 4-415-07873-7 〕 〔 若松 誠志 監修 『ベストカクテル』 p.156 大泉書店 1997年9月5日発行 ISBN 4-278-03727-9 〕 〔 後藤 新一 監修 『カクテル・ベストセレクション100』 p.124 日本文芸社 1996年5月20日発行 ISBN 4-537-01747-3 〕 〔 福西 英三 『カクテルズ』 p.31 ナツメ社 1996年9月1日発行 ISBN 4-8163-1744-9 〕 。 ともあれ、このようなPR活動の結果、このカクテルは普及し、いつしかこの「ディジョン市公式カクテル」は、市長の姓にちなみ「キール」と呼ばれるようになったのである 〔 野村 正樹 『カクテルの飲り方(やりかた)』 p.133 PHP研究所 1997年7月31日発行 ISBN 4-569-55703-1 〕 〔 稲 保幸 『カクテル こだわりの178種』 p.179 新星出版 1998年7月15日発行 ISBN 4-405-09640-6 〕 。 このキールは、ヨーロッパにおいて、1960年代には広く飲まれるカクテルとなっていた 〔 福西 英三、花崎 一夫、山崎 正信 『新版 バーテンダーズマニュアル』 p.292 柴田書店 1995年10月31日発行 ISBN 4-388-05765-7 〕 。 この結果、フランソワーズ・サガンの『1年ののち』に登場するなど 〔 福西 英三 『カクテルズ』 p.100 ナツメ社 1996年9月1日発行 ISBN 4-8163-1744-9 〕 、文学作品にも取り上げられるようになった。 ちなみに、このカクテルを創作した理由として、酒の販促という目的があったのは先述の通りである。ところで、日本でクレーム・ド・カシスの販売量が伸びるきっかけとなったのは、このカクテルが流行したことによるわけであり 〔 稲 保幸 『カクテルガイド』 p.138 新星出版 1997年4月15日発行 ISBN 4-405-09629-5 〕 、これなどは実際に販促につながった例だと言うことができる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キール (カクテル)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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